愛犬ラブとナースまみの奮闘記

看護師歴30年の私が経験した仕事、結婚、愛犬との生活をつづったブログです。

#独居高齢者。衝撃を受けた訪問看護時代とは。

こんにちは。ナースまみです。


先日、独居高齢者の問題が取り上げられていたテレビを見ました。高齢者で独居で認知症


今頃、取り上げられてるの?って逆に思う程、ここ最近は新聞やテレビでよく見るようになりましたよね。


高齢者による事故も多い現状もあるからでしょう。


約10年前、私が初めて訪問看護と言う仕事を始めた頃、衝撃を受けたのを覚えています。


「こんなにも独居高齢者で認知症の方が多いのか!」と。逆に、認知症ではない高齢者がほとんどいないのではないかと思ったのです。

正直、病院勤務時代はあまり深く考えていなく、すべては医療ソーシャルワーカーにおまかせみたいな所がありました。

(医療ソーシャルワーカーとは)
医療機関などにおける福祉の専門職で、病気になった患者や家族を社会福祉の立場からサポートする人のことを指します。
例えば、自宅に退院する場合、生活状況を把握し、場合によっては福祉用具業者と調整を行い、自宅の設備改修や生活スタイルの提案を行います。

当時の私は介護保険制度もあまり理解していなく、ソーシャルワーカーさんに教えてもらったり、患者さんのことで相談したりするくらいのレベルでした。

高齢の患者さんが自宅にこのまま帰ったら、どうなるか。退院後の状況を深く考えたりしなかったですね。


その時の自分に言いたいです。「高齢で認知症がある一人暮らしの患者さんを誰がサポートするの?」「このまま退院させていいの?」って。

訪問看護と言う仕事に就かなかったら、その後の自宅での生活を理解することは無かったと思います。

現実は想像をはるかに超えていました。テレビで見るより、実際はもっと大変な状況だったんです。


認知症で独居の高齢者で一番大変だったのは、私の場合、「薬の管理」ですかね。病院のように24時間観ることはできないので、薬を飲んだと言っては、捨てていたとか。ダブって飲んでいたとか。ひどかったのは、お薬をもらいに病院受診した際に、1か月分の薬を失くしてしまったことですね。家中探しましたがとうとう見つからなかったです。


抵は、みなさん同じことを言います。「大丈夫。ちゃんとできるから。(飲み忘れしないから)と。

そんな時は「否定」はせず、「そうですねー」と言っておきながら、「先生から言われているので、お手伝いさせて下さい」と言っておくのです。

私たちの事は「看護師」だとわかってなくても、「先生」と言うキーワードを出すと、納得してくれるんですよねー。


訪問看護師」の人だって、何人の方が理解してくれたでしょうか。私の担当の方たちは、「ヘルパーさん」「マッサージの人」「化粧品を売りに来た人」「なんだかわからない人」ですかね。(笑)


そう思われていいんです。自宅に入れてさえくれたら。(拒否して返されることもありました)


>独居が困難になってきたら(徘徊。食事が一人で食べれないようになってきた。ボヤ騒ぎをおこしたなど)私たちが判断し、主治医や介護相談員と話し合い、施設入居などを検討していくのですが、なかなかスムーズには行きません。

特に、遠方にご家族がいる場合はもっと時間がかかりますね。

それでも、なんとか施設入居できた時の安堵感は計り知れないです。

これからの時代。もっと、もっと高齢者が増えていきます介護保険サービスを上手く利用し、高齢者のサポートをして行く必要があると思います。私たちみんなが必ず後に続く問題ですから・・・。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました。



今日のラブ。横顔ショットです。

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